月と春

やさしい月明かりがさし込む頃に。

わたしの生死の理由はきみたちであってほしいので

방.방.콘

わたし達の防弾くんが、この緊急事態の警鐘が鳴り響くご時世に、ささやかなしあわせをプレゼントしてくれた。それは彼らの過去から始まり、現在、未来へと続く、わたし達の歴史と時間の旅。ある時代ではわたしは合法的にヌナを名乗れ、またある時代ではわたしの愛おしい人をジョングガと愛称で呼べる、そんなちょっぴりくすぐったい願いも叶えてくれる時間……

少年から青年……その狭間、曖昧を生きるが故の自由と束縛。うつくしい瞬間の果てに何があるか、なんて知りたくもなかった時代。何かを必死に追い求めているようにも、何かから必死に逃げているようにもみえる、くるしいほどにうつくしくて儚い、彼らの花様年華

Forever we are young.

"永遠"がないことを知っていながらも永遠を誓い、瞬間の生を全力で生き抜く姿があるからこそ、この花様年華と共に消えてしまいそうな彼らが怖くて…そして同時にその姿を愛おしくも思った。



この時から彼らは……いや、もっともっと前から、、??いつから彼らは自分自身、つまりは人生自体を賭けて、そしてそれらを削って生きてきたのだろうか。



少年から青年、青年から大人の男性へ……彼らの時代のどの瞬間を切り取っても、そこが彼らの絶頂期で。彼らはこちらが苦しくなるほどに、そして命を削るかのように、瞬間の生を歌声で、温度で、熱量で、色で、言葉で、生き様で、感じさせてくれる。でもその影には、地下鉄に乗る友達を傍目に、飛行機モードに切り替える彼らの姿や、誰かの穴埋め的立場で過ごした苦い過去、否定的な視線や言葉を受けた時の傷跡が隠れているんだろうな。彼らはこの影さえも受け入れようとするんだけど、、ね、











七つの冬と春を過ごしたわたし達。

代償になったものや、削られてしまった彼らの人生を取り戻すことはできないし、防弾少年団として生き続ける限り、彼らはそれらを犠牲にしてでもわたし達を選び続けてくれる。意地悪な言い方だけど、だって彼らはそういう人たちだと、痛いほどに知っているんだもの。だからこそ、彼らが削った痛みの分だけ、いや、、それ以上に、わたし達の声と言葉で削られた穴を埋めてあげたい。銀河のようにきれいな景色を、彼らの視界い〜〜っぱいに見せてあげたい。彼らがわたし達にしあわせを分けてくれる分、お返しとしてそれ以上のしあわせが訪れますように。そう願う。







We are forever bulletproof.
永遠なんてないこの世で、あえて永遠を誓い"防弾"を唄う。みんなが嘲笑い、一時は恥ずかしいと感じていた名を、今は鋼鉄の証明として。これがわたし達の目の前で唄われた時、その名はどんな表情をみせてくれるのだろう。早く会って確かめたい……わたしの生きる理由。

わたしの生死の理由を決めるのは
きみたちだけでいいよ。


会えない今この時も夜空の星は光り続けているし、どんなに長い夜でも必ず朝は来て、世界は廻り回っている。だから今は耐えて、どうしてもつらい夜は紫色の愛に縋って生き延びよう。

どうか健康で、