月と春

やさしい月明かりがさし込む頃に。

きみ達がたった一輪の薔薇を愛するならば


「秘密を教えてあげるね。すごくシンプルなことなんだ。心で感じないと本当に大切な本質的な事は正確にはわからないんだよ。
大切なことは目で見ることが出来ないんだ」





……2020年6月13日
七人の小さな背中で"防弾少年団"の名を背負い、歩き始めたあの日から7周年目の今日。
窓辺から微かな夏の匂いが届いて、おだやかな陽がやわらかい影をつくる、そんな日。

若草色の初夏の香りと共に、彼らにわたしの言葉とこころが届くことを願って…
今日はわたしの星の王子さまへのおはなしを綴ってみようと思う。



わたしは中途半端な愛を語らない彼らがすきだ。肌の色、言語、文化、ジェンダー、、それらをすべて飛び越えられるのは、"こころ"だとわたしは思う。そして彼らは音楽を通して"こころ"をくれる。わたし達の名前、ストーリー、声、メッセージを聞いてくれる、みつけてくれる。じぶん自身の愛し方のひとつを教えてくれる。まっすぐすぎるほどの愛を唄う彼らがあまりに綺麗だから 届かないはずなのに触れてみたくなって、いつもその光にわたしは手を伸ばしてしまうの。そう、彼らはたった一輪の薔薇を愛する人達で、わたしの星の王子さま




七人で一人、一人は七人。わたしの星の王子さまは七人でひとつの心臓をもつ。

七人で唄う夢はいつしかみんなで唄う夢に変わって、彼らの星を中心に何千、何万もの星が集まり 輝きが満ちる銀河となった。それはまるで宇宙時間での出来事のよう。毎日日が昇る場所まで走って、走って、走って、、誰よりも早く、止まることなく進んでいた彼らは、時には誰かの明日にまで行っていたのかもしれない……でも、歩んできた七年の道には 明日を掴んできた彼らの足跡がちゃんと残っているはず。それには目に見えないものも含まれているかもしれないけれど、実は目に見えないものにこそ、たいせつなものはひっそり隠れているらしいよ。わたし達の紫色の愛みたいに。そっと隣にね。


きみが薔薇のために費やした時間の分だけ、薔薇はきみにとって大事なんだ。
( Quotations from Le pitit prince )

飼い慣らされたキツネはこう言った。
それならわたしは、わたしが彼らを想った分だけ、彼らが大事だと言えるのだろう。だから、誰かにとっては ただの小さな光の散らばりだとしても、彼らがどこかで見ているであろう星を想えば、わたしにとってはぜんぶの星がわらっているようにみえる。ある日の月のうつくしさにでさえ、あのだいすきな七人の笑顔を重ねて見てしまう。わたしにとって彼らは、愛すべき一輪の薔薇でもあるんだ。


だからね、きみ達にとっては何千、何万の星粒のひとつでも、きみ達のことを永遠に忘れられない、異国の地で ささやかに紫色の光を灯す者のことをどうか、、頭の片隅にでもおいてどうか、忘れないでください。いつまでもきみ達に依存して、ぐずぐずと子供っぽい大人の我儘なお願いだけど。こんなんじゃダメだってわかっているけど、、お互い歩幅が合わない時でもある時は早く、ある時は待ちながら、誰よりもあたたかい笑顔できみ達を見つめていたい。横でも後ろでも同じ道を一緒に歩んで、愛おしいきみ達のやさしい欠片を 拾い集めながら生きていたい。わたしに一輪の薔薇を愛させて。





今日も今日とてわたしは、
わたしだけにみえる表情と煌めきでわらう星に小さく愛を呟くのだろう。そしてちょっぴり泣きたくなる夜を迎えたりするの。




わたしの星の王子さま
わたし達の銀河の中で、しあわせだけをもらってください。綺麗な景色だけを目に映してください。盲目的な祈りをきみ達に捧げます。天国に近い場所に辿り着いたわたし達は、その先に進むことはあるのかしら。でもここが誰にも邪魔されない場所ならば、その先はどれほどこの上ない素敵な道になるのでしょう、!!


"きみ達の不安な夜を照らす光、
そして道しるべとなれるような光になるよ"


They are not seven, with army.
Congratulations on the 7th anniversary!!