月と春、愛おしいきみへ
夏の終わり、
ほのかに秋の香りが混ざり始めた日に
私の愛おしい、とくべつなひとへのおはなしを綴ってみようとおもう。
初めて彼の存在を知ったのは、従姉妹から"i need you"のmvを見せてもらった時。
儚くて、まるでふれたら壊れてしまうような、そんなあやうい美しさに、わたしはいつの間にか惹き込まれてしまった。
その時を境にわたしは、
彼に始まらない恋をしたのだ。
あなたを知るたびに好きが増し、
あなたの笑顔を見るたびに胸が締めつけられ、
あなたに会えない時間に比例して、あなたに溺れていく。
つらくって、つらくって、自分を諦めてしまいそうな時があっても頑張れるのは、
小さなことでもしあわせ、と感じられるのは、
それはきっとこの世で輝くあなたの存在があるから。
あなたの存在がわたしの人生に現れてから、わたしの毎日は、しあわせに染まったの。
あなたに始まらない恋をしてから、わたしは日々その失恋に身を捩らせ、その存在に縋って生きている。そこには当然痛みが伴うもので、あなたを好きな限りこれには抗えないのだろう。でも、痛みに耐えながらも尚、わたしがあなたから離れられないのは、あなたがその痛み以上のものを全力で与えてくれるから。
だからこれが一方的片想いにして不可逆的大失恋だとしても、
きっとわたしは
明日もあなたに恋をする。
わたしの近くにいるようで
実はとても遠い存在のあなた。
その存在は、
夜にわたし達を見守る月に似ている。
そうね、あなたはわたしの月で、
わたしはその月に
春の夢のような恋をしているんだ。
わたしはあなたの"とくべつ"にはなれないから、だからせめて、、
あなたを"とくべつ"に愛していたい。
依存的で 宗教的で
こんなんじゃだめだって…
わかっているんだけど、
うん、わかっているんだけど、
でもわたしは、、
もう少しだけわたしは、
この春の夢に縋って生きていたいんだ。
月と春。